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100歳人から健康学ぶ 読谷でブルーゾーン講演会


100歳人から健康学ぶ 読谷でブルーゾーン講演会 講話する荒川雅志医学博士=読谷村文化センター
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 【読谷】世界5大長寿地域の「100歳人から学ぶブルーゾーン沖縄講演会」がこのほど、読谷村文化センター開かれた。ブルーゾーンとは、100歳の人が多く暮らす世界の5カ所の長寿地域のことで、イタリア・サルデーニャ島、日本・沖縄、米国カリフォルニア州のロマリンダ、コスタリカ・ニコジャ半島、ギリシャ・イカリア島が、人口統計学的に確認された長寿地域の国際的呼称として確立している。 
 講師で琉球大学国際地域創造学部教授の荒川雅志医学博士が、世界の100歳人に学ぶ健康と長寿には(1)適度な運動を続ける(2)腹八分で摂取カロリーを抑える(3)植物性食品を食べる(4)適度に赤ワインを飲む(5)はっきりした目的意識を持つ(6)人生をスローダウンする(7)信仰心を持つ(8)家族を最優先にする(9)人とつながる―といった九つのルールがあり、沖縄や読谷村に例えて紹介した。
 また「長寿というものは長い寿命ということで理解されている人が多いが、沖縄の文化や地域風習などの理想的なライフスタイルを見つめて次世代へ紡いでいくことが大事」と述べ、「沖縄や読谷アイデンティティーのプライドで地域を愛し、若い人につないでいけば必ず世界のトップランナーになれる」と講話した。 (喜納高宏通信員)
講話する荒川雅志医学博士=読谷村文化センター