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南部広域の新焼却炉、西原町が受け入れ方針 行政組合に町内1カ所を推薦 2024年5月までに候補地内定


南部広域の新焼却炉、西原町が受け入れ方針 行政組合に町内1カ所を推薦 2024年5月までに候補地内定 老朽化が進む東部環境美化センター=与那原町板良敷(2013年撮影)
この記事を書いた人 琉球新報社

 【南部】糸満、豊見城、南城、八重瀬、与那原、西原の3市3町のごみ焼却炉の建設計画に取り組む南部広域行政組合(理事長・古謝景春南城市長)は16日、6市町の首長による理事会を開いた。会議後に古謝市長は「西原町から町内1カ所の推薦があった」と話し、今後、西原町を軸に、住民説明や立地条件の調査を行っていく方針を示した。24年5月までに候補地として内定する。

 6市町は現在、東部環境美化センター(与那原町)と糸豊環境美化センター(糸満市)でごみを処理しているが、両炉とも老朽化しており新炉の建設が必要となっている。

 新炉の候補地は構成6市町から最終処分場を現在担っている南城市と、輪番制で次期予定地となっている八重瀬町を除く4市町から募ってきた。その結果、同日までに西原町が受け入れる方針を示したという。

 南部広域行政組合は2019年、新炉の建設予定地を最終処分場と合わせて八重瀬町具志頭地区と決めたが、建設予定地にある養豚業者の移転費用が高額になることなどから、ことし5月に白紙撤回した。