【読谷】三線の棹(さお)材となるくるち(琉球黒檀)を、100年かけて育てる「くるちの杜(もり)100年プロジェクトin読谷」の実行委員会は10月15日、読谷村の座喜味城跡北側のくるちの杜で、育樹祭を開催した。約150人が参加し、200個の肥料を追加した。読谷村文化協会の三線演奏などもあり、県産くるちの生産へ思いを強めた。
現在県産くるちはほとんど採取できず、三線の棹材は輸入品に頼っている。くるちは植樹してから素材として利用できるまで100年ほどかかるという。
同実行委会長の石嶺伝実読谷村長は「自分たちの世代がこのくるちの三線を見ることは難しいかもしれないが、次の世代までつないでいきたい」と笑顔を見せた。
宜野湾市から参加した永山陽樹さん(12)は「100年後もこの杜が残るということは、100年間戦争が起きなかったということになるので大事にしたい」と述べた。 (福田修平)
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くるちの杜 次世代へ 三線棹材 読谷・100年プロジェクト育樹祭
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琉球新報朝刊
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