交付金2231万円を返還へ 具志頭地区ごみ処分場計画撤回で 南部広域組合


交付金2231万円を返還へ 具志頭地区ごみ処分場計画撤回で 南部広域組合 ゴミ収集車(イメージ)
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【南部】南部広域行政組合議会(銘苅哲次議長)の2023年度定例会が10月31日、八重瀬町の南部総合福祉センターで開かれた。

 八重瀬町具志頭地区へのごみ処分場整備計画を撤回したことに伴って環境省に返還する交付金2231万8千円を含む、23年度一般会計補正予算を全会一致で可決した。

 このほか糸豊環境衛生事業では、糸満市と豊見城市のごみ焼却をする糸豊環境センター(糸満市)の修繕費用1813万6千円が盛り込まれた特別会計補正予算も全会一致で可決された。焼却炉の修繕が必要となったためで、同組合事務局は「突発的な故障で早急な対応をしなければごみ処理の停止につながる恐れがある」などと説明した。

 同行政組合は19年に南部ごみ処分場の建設地を八重瀬町具志頭地区と決定し、その後、予定地の地質調査、環境影響評価や基本設計に関する事業で環境省の「循環型社会形成推進交付金」を活用していたが、今年5月に具志頭地区への計画を撤回したため、交付金の返還が求められていた。(岩崎みどり)