泡瀬村(現在の沖縄市)創設120年と、泡瀬復興期成会創立75周年を記念した泡瀬大綱引(主催・泡瀬復興期成会)が19日、沖縄市の泡瀬漁港内の特設会場で開催された。5年に一度の綱引きを待ちわびた約2万人が、夜の肌寒さを感じさせないほど、会場は熱気で包まれた。
特設会場には長さ60メートル、重さ5トンの綱が準備された。地域の高校生によるガーエーや、旗頭の先に灯籠を掲げた太鼓灯籠の演舞など、大綱引に向けて徐々に会場は盛り上がりを見せた。
参加者らは西(いり)と東(あがり)に分かれ、「ハルヨイ」の掛け声で力いっぱい綱を引いた。開始から6分で東が勝利し、歓声が上がった。
東で綱を引いた藤田芽生さん(15)は「本気で引いた」と満足げな表情を見せた。「子どもからお年寄りまで、みんなで本気になれた」と一体感を楽しんだ。期成会の山城正博会長(74)は「地域の方々の協力で開催できた。東部地域の発展振興に寄与したい」と成功を喜んだ。
(金盛文香)