有料

「さらばんじ」歌声で至福のひととき 合唱団「くねんぼ」、40周年記念の演奏会 沖縄市


「さらばんじ」歌声で至福のひととき 合唱団「くねんぼ」、40周年記念の演奏会 沖縄市 絶妙なハーモニーを奏で、衣装も華やかに観客を魅了する混声合唱団「くねんぼ」=10月29日、沖縄市民小劇場あしびなー
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 【沖縄】混声合唱団「くねんぼ」(仲程徳秀団長)の40周年記念演奏会が10月29日、沖縄市民小劇場あしびなーであり、満席の聴衆を至福のひとときにいざなった。

 合唱団は1983年、沖縄市の知花婦人会合唱サークルが母体。90年に混声合唱団に衣替えし、現在団員は23人。その間県内外のコンサートに出演し、98年に県文化功労賞を受けた。

 2017年の第11回定期演奏会から6年ぶりに迎えた今回の記念演奏会。プログラムは文部省唱歌「村祭り」で幕開けした。流行歌のほか「芭蕉布」や「響め首里城」「お屋根のシーサー」などの沖縄楽曲も含め、20の演目をソプラノ、アルト、テノール、バスの絶妙のハーモニーで披露した。男声合唱、女声合唱もあり曲目ごとに大きな拍手が送られた。

 指揮者は日本吹奏楽指導者協会県支部の安田公会長、ピアノ伴奏は米山さやかさんが担当した。

 来場者の山城篤さん(71)は「歌の力ってすごい。心がほんわりと癒やされました」と感動の表情を浮かべ、仲程団長は「シニアだがまだまださらばんじ(元気いっぱい)」と温かい応援に感謝した。仲程団長は「40周年を機に定期演奏会は最後になるが、練習など日頃の団としての活動は続ける」と述べた。
 (岸本健通信員)