【名護】区民のコミュニケーションと健康増進を目的に、名護市為又(びいまた)区(末松隆二区長)の為又公園で11月26日、第36回為又区運動会が開催された。参加した区民らは複数の組に分かれ、障害物競走リレーや玉入れ競争などで汗を流して競い合った。今大会では為又に特化した種目として新たに大声コンテスト「為又大きいデー賞」が設定され、参加者は大きな地声でユーモアを交えながら為又への思いを叫んだ。
新たな種目、大声コンテストは測定器から5メートルの位置に立ち「為又」の単語を盛り込んだフレーズを10秒以内に叫ぶというルールで開かれた。「為又に生まれてきてよかった」「為又に引っ越して10年になった。これからもよろしくお願いします」「為又のこともっと知りたい」―。為又に対する十人十色の叫びに、会場からは温かい拍手が起こった。車いすで参加した新城大貴くん(9)は「大声コンテストは緊張したが賞品をもらえてうれしかった」と笑った。
参加者からは「為又の公民館なんとかして」「公園も増やしてほしいです」と、為又に住む名護市の金城秀郎副市長に対する叫びもあり、会場の笑いを誘った。金城副市長もコンテストに参加し「為又公民館、僕も欲しいぞ」と叫ぶと、会場はさらに盛り上がった。
末松区長によると、為又らしさを出した種目として、区長が区役員会で提案した大声コンテストが採用された。末松区長は「戸惑ったところもあったが(参加者が)笑ってくれてよかった。来年は改善してもっと楽しくしたい」と意気込んだ。
(武井悠)