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年末の恒例「大東ようかん」 巨大な「シンメーナービ」で作る 小豆8升分を5時間かき混ぜ 沖縄・北谷


年末の恒例「大東ようかん」 巨大な「シンメーナービ」で作る 小豆8升分を5時間かき混ぜ 沖縄・北谷 大鍋で炊いた大東ようかんを慎重に型に流し込む=11日、北谷町の美浜公民館
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 北谷町美浜自治会(岡村悦子会長)は11日、年末恒例となった大東ようかん作りを美浜公民館で開催した。北大東島から移り住んできた平良良子さん(88)が作る大東ようかんが評判で、作り方を区民に教えたことがきっかけで約10年前から始まり、年末の恒例行事となっている。ようかんは正月のお茶受けとして区民に配布する。

 この日は約20人が参加。巨大なシンメーナービ(大鍋)で約5時間かき混ぜ続け、8升分の小豆を炊いた。液状になった小豆が入った鍋をみんなで抱えて型に移し、凝固するのを待ちわびた。

 初めて参加したトリス・のりえさん(58)は「地域の皆さんが楽しんでいるところに参加したかったので、有給休暇を取ってきた。鍋の大きさに驚いた」と楽しんだ。

 平良さんはベンチに腰掛けながら作業を見守り「私はそろそろ監督」と笑った。「大東ようかんは本当においしい。みんなが作り方を覚えてくれてうれしい」と話した。

 (島袋良太)