新春告げる花のにぎわい　菜の花、梅、桜…県内各地で彩り

菜の花　黄色いじゅうたん　伊江

　【伊江】伊江村内の農耕地などで冬に咲く菜の花（伊江島方言名・マーナ）が村の至る場所で咲き誇り、村民や正月の帰省客らの目を楽しませている。

　伊江村家畜市場近くの畑では“黄色のじゅうたん”が一面に広がり、ミツバチやチョウが動き回っていた。

　新芽は食用に使う。独特の辛みがあり、あえ物やチャンプルーとして家庭料理や居酒屋メニューに並ぶ。

　伊江港内の伊江島物産センターでは同村生活研究会がマーナを練り込んだサーターアンダギーを販売し、この時期限定の土産品として注目を集めている。

白梅　甘い香り　本部・伊豆味

　【本部】本部町伊豆味の伊豆味ベゴニア園近くの沿道沿い、大友利原などで白い梅の花が咲き始めて多くの花見客でにぎわっている。

　梅の木は山間部にあり3メートルから5メートルと大きく成長している。ほのかに甘い香りを放つ白い花びらに頭を突っ込み蜜を吸うメジロやチョウチョ、ミツバチが多く飛び回っている。梅はこれから花や香り、果実、樹形まで楽しめる。

　梅の甘酸っぱい香りに包まれながら、家族連れや友人同士で写真撮影をする姿も見られた。

　（上間宏通信員）

ヒカンザクラ　ピンクに装い　那覇・渡嘉敷

　【那覇・渡嘉敷】ヒカンザクラの開花が那覇市で3日、渡嘉敷村で4日に確認された。那覇市は、漫湖公園のジョギングコース（1．5キロ）沿いに植樹されている180本のうち、約20本に1輪～数十輪が開花している。

　渡嘉敷村は村道大谷線（旧林道）の200本余のうち、5本に数十輪のピンクの花が確認できた。これから3月ごろまで満開を迎え見ごろとなる。

　（米田英明通信員）