ファミサポ、うるま市「援助会員」充足率ナゼ高い? PRや養成講座に工夫のヒミツ 沖縄


ファミサポ、うるま市「援助会員」充足率ナゼ高い? PRや養成講座に工夫のヒミツ 沖縄 「サポートの楽しさを知ってほしい」と話す(左から)島袋淳子さん、松川潤子さん、山城歩さん=うるま市の健康福祉センターうるみん
この記事を書いた人 Avatar photo 金盛 文香

 【うるま】乳幼児や児童の一時預かりや送迎を手伝う「協力会員」の不足が指摘されているファミリーサポートセンター(ファミサポ)事業だが、うるま市のファミサポではシングルマザー向け講座会場で託児所を設けて子を預かるなど、活発に活動をしている。

 ファミサポは、支援を受けたい人と協力したい人が会員となり、地域で相互援助を行う事業。うるま市のファミサポは、昨年11月末時点で利用会員1401人に対し協力会員を指す「援助会員」は447人。援助会員1人に対する利用会員数の割合は3.1人と他地域より低い。

 本紙が2023年2月に調査したところ、多いところでは11.8人で、援助会員の不足が指摘されていた。この時点でもうるま市は3.3人と低く、援助会員の高い充足率を維持している。

 うるま市ファミサポの責任者、松川潤子さんは「とにかくサポートの良さをいろんなところでPRしている」と話す。自治会長の会議や法人保育園の園長会などに出席し、チラシ配布の依頼やファミサポの紹介をしている。

 援助会員でも日常的に活動している人は少ないため、年賀状や暑中見舞いを欠かさず送り、「定期的に声をかけている」という。

 紹介の際は、サポートの良さを伝えている。定年した夫婦が援助会員となり、子どもを預かることが「生きがいになった」という人もいる。「子のために何かやりたいと思っている人はいる」と。「たった1時間でも自分のできるタイミングでいい」と呼びかける。

 依頼者宅での児童見守りや送迎の他に、企業が提供するシングルマザー向けの資格取得講座会場に託児所を設けるなど、活動の幅も広い。23年度は、通常年に1回だったサポーター養成講座を2回に増やした。松川さんは「子育てはみんなでやるもの。サポーターの楽しさが伝わっていくといい」と明るく笑った。

(金盛文香)