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遠い沖縄から能登支援を 読谷・玉木さん SNS呼びかけ、物資搬送


遠い沖縄から能登支援を 読谷・玉木さん SNS呼びかけ、物資搬送 被災地に支援物資の発送準備をする玉木千春さん(右端)と読谷村民生委員児童委員協議会のメンバー(提供)
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 【読谷】能登半島地震の甚大な被害に、読谷村の玉木千春さんは元日の地震発生直後から「遠い沖縄からできる」支援を開始した。「SNS」での呼びかけは瞬く間に浸透し、協力をしたいと県内各地から千枚を超える掃除用の古タオルが集まり、4日には早速、現地入りしている知り合いの医療者らへ向けて第1回となる物資搬送が実現した。
 玉木さんは宮城県仙台市の出身。学生時代から国内外でボランティア活動を行い、防災士でもある。今回の災害では、東日本大震災の支援でつながった同志が能登半島の被災地に救援に入り、支援物資の依頼を要請。必要な物資に応じ、地理的な輸送に要する距離や時間も考え、食料や水など緊急性のある物資は早急に輸送可能な地域から支援するなど、決定する。
 「東日本大震災では全てが手探り状態だったが、今回は県内にもたくさん仲間がいてくださり心強い。今後も皆さんと協力しながら継続したい」と玉木さんは話す。
 玉木さんは沖縄でも防災への意識向上が必要と痛感し、毎年防災研修ツアーも企画している。活動への問い合わせはフェイスブック「玉木千春」から。
  (池辺賢児通信員)