【那覇】那覇市久茂地3丁目の「美栄橋公園(通称・三角公園、730平方メートル)」を親しみやすい場所にしようと、公園近隣の企業有志が共同で改修に当たる。園内にサクラを植樹、人工芝を敷設し、公園入り口のバリアフリー化などを進める。改修の事業費は企業側が負担、完成後は市に無償譲渡する。2月に着工、3月末の完成予定だ。
改修に当たるのは、国場組を代表企業に14社でつくる「美栄橋三角公園サクラ会」。那覇市とサクラ会は12日に「美栄橋公園の施設改修に関する協定書」を締結した。知念覚市長が17日の定例会見で発表した。本年度初めに企業から「公園を改修し、地域に親しまれるようにしたい」という相談があったという。その後、改修内容を調整し、自治会や通り会の合意を得た。
改修内容は、大きく伸びたモクマオウをサクラに植え替え、雨が降っても利用しやすいよう人工芝を敷設する。公園入り口部のバリアフリー化、多目的トイレへの経路を含めた園路整備なども行う。改修後は市が管理するが、人工芝の管理はサクラ会が実施する。
知念市長は「企業の皆さんの、長年の思いだったと聞いている。改修で地域により親しまれる公園になるものと期待する。民間事業者による、無償の施設改修の取り組みはこれまでになく、大変ありがたい」などと述べた。
(岩崎みどり)