２０２４年２月末に完成予定の中央通りの新アーケードのイメージ図
琉球新報朝刊 【那覇】那覇市の第一公設市場に隣接する市場中央通り新アーケードの工事が10月から始まっている。完成予定は2024年2月末で、完成すれば市場周辺のアクセスが向上し、さらなる集客増加が期待される。
アーケード再整備事業は中央通りに店舗を構える店子（たなこ）らでつくる市場中央通り第1アーケード協議会（佐和田清昌会長）が進めている。幅6メートル、長さ50メートルで、総事業費は約1億9000万円。5分の4は市の補助金でまかなう。当初は、今年3月末に新装開店した公設市場と同時完成を目指したが、資材高騰による設計変更などで延びた。
アーケードの再整備について佐和田会長は「アーケードができることで市場を中心とする回遊性が生まれ、人流も増える。さらに中央通りが先行事業としてノウハウを持つことで、近隣のアーケードも再整備しやすくなる」と力説する。公設市場組合長の粟國智光さんは「協議会による総力戦で工事にこぎ着くことができた。アーケードと市場は一体であり、市全体の活性化にもつながる」と期待する。
第1アーケードは公設市場の建て替えに伴い、2020年に撤去された。元々、那覇市の中心商店街のアーケードは1970～80年代、旧ダイエー那覇店（ダイナハ）の開業に危機感を強めた商店街の事業者たちが設置した。（吉田健一）
