【うるま】うるま市文化財ガイドの会(照屋利江子会長)が、勝連城跡の案内で千人越えの観光客を迎えるなど活動が注目されている。琉球の歴史、文化に関心を持つ他市の人も含めて17人が所属する。
観光ガイドのほか月例会、市内の文化財関連の掘り起こし、新観光ルートの開発を行っており、4月から5月の大型連休期間と夏休みには無料イベントを企画している。市文化財課の講座やフィールドワークにも参加し、活動を市民らにアピールする会報「こ~らる」を毎月発行している。市内の各団体の行事にも積極的に協力し、市民手作りの「安慶名グスク祭り」の盛り上げに一役買っている。
勝連城跡は「あまわりパーク」がオープンしたことで県外からの関心が高まり、個人や少人数のグループも多く訪れている。メンバー最年長の佐次田昌一郎さん(82)は「世界遺産の城跡と肝高の阿麻和利は市民の誇り。地元への恩返しで頑張っている」と決意を込めた。
照屋会長は「豊富な歴史、文化があるうるま市。新たな城跡周辺整備計画も進んでいる。観光客の倍増を期待し、情報発信に全力で取り組んでいきたい」と話した。 (岸本健通信員)
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文化財ガイドの会 大活躍 うるま 会報毎月発行 ルート開発、イベントも
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