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災害時 郷土料理で支援を うるま 食生活改善推進員が野外研修


災害時 郷土料理で支援を うるま 食生活改善推進員が野外研修 カンダバーと野草のボロボロジューシーなどを作って食べる食生活改善推進委員ら=うるま市の県立石川青少年の家
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【うるま】県食生活改善推進員連絡協議会(新垣喜美子会長・食改)はこのほど、うるま市の県立石川青少年の家で野外研修「災害時に私達食改ができること・やれること」を開催し、10協議会40人が参加した。
 新垣会長が災害に備えるポイントとして「災害の時は自らと家族の安全が最優先。無理のない範囲で支援に協力して」などと講話した。
 調理は、まきを使用しシンメーナービや大鍋で行われた。メニューは、カンダバー・野草のボロボロジューシー、緑豆入りシブイ(冬瓜)ぜんざい、チーイリチャーの三つを手分けして作った。ボロボロジューシーはアルファ米にカンダバー(芋かずら)、フーチバー(ヨモギ)、長命草、ニガナ、桑の葉、サバ缶で作った。ぜんざいは「災害時には甘い物が欲しくなる」という体験談をヒントに、緑豆やシブイ、押麦、三種の団子を煮て黒糖などで甘みを加えた。
 新垣会長は「チーイリチャーは作ったことがない人も多く、伝承していきたい郷土料理。体にいい物だし、肉屋さんも広めてと言っている。食改は食事や栄養だけではなく健康作りのための運動など毎月勉強会もしている。健康長寿に向けてボランティア活動をして今後も社会参加していきたい」と話した。
 その他に、ポリ袋で作るご飯や蒸しケーキの湯煎パック体験もした。(小波津昭子通信員)