「カードはプレゼント用」電話で指示を受ける女性に「詐欺」と気づかせた機転 ファミマ店員を表彰 読谷 沖縄


「カードはプレゼント用」電話で指示を受ける女性に「詐欺」と気づかせた機転 ファミマ店員を表彰 読谷 沖縄 感謝状を受けとった佐渡山瑠乃さん(中央)=嘉手納署
この記事を書いた人 Avatar photo 西田 悠

【嘉手納】嘉手納署(東江善平署長)はこのほど、電子マネーカードを購入しようとしていた40代女性客に声をかけ、架空請求詐欺の被害を未然に防いだとして、読谷村のファミリーマート読谷トリイステーション前店の店員、佐渡山瑠乃さん(28)に感謝状を贈呈した。東江署長は感謝の思いを伝え、「今後も一件でも多く詐欺を防止できるよう、お客さんを気にかけていただきたい」と話した。

 嘉手納署によると、女性の携帯電話に通信会社や裁判所の職員を名乗る者から「インターネットサイト利用料の未払いがある」と料金支払いを督促する電話があり、女性は指示を受けてコンビニエンスストアで計30万円分の電子マネーカードを購入しようとした。

 レジを担当した佐渡山さんは、別の店舗で勤務していた10月末にも同じ手口の詐欺被害を防止し、石川署から表彰を受けていたことから、とっさに女性にカードの購入目的を尋ねた。女性は電話相手から、店員に怪しまれたら「カードはプレゼント用」と答えるよう指示を受けていたが、佐渡山さんが同様の詐欺被害を防止したことがあると話したところ、女性は詐欺だと気付き購入を控えて警察に相談したという。2度目の表彰を受けた佐渡山さんは「お客さまが被害に遭わなくてよかった。今後も一人一人に気をかけていきたい」と語った。 (西田悠)