【うるま】石川署(大城靖署長)は1月16日、地震と津波に対する防災訓練を実施した。海岸に近い同署から内陸に約1キロの高台にある県警察学校に署機能を移転するとともに、近隣保育園の園児を避難誘導する内容で、署員や園児ら約140人が参加した=写真。
訓練は本島東方沖海底を震源地に、能登半島地震と同規模の地震が発生し、うるま市で震度7の揺れが観測されたと想定。各課署員は大城署長に庁舎の被害状況を報告し、重要文書入りを模した段ボール箱や情報伝達機器などを車両に積み込んで、署を後にした。
警察学校に到着した署員は校舎内に拠点を確保すると、臨時の無線アンテナを立てて管内の交番や駐在所の所員と交信し、被害への対応を確認し合った。
訓練後の講評で大城署長は「近年、沖縄で大きな震災がないからこそ、発生時に備えて訓練を継続しておく必要がある」などと語った。訓練には「つくしこども園」の0~5歳の園児82人と保育士、地域の防犯ボランティアも参加した。 (西田悠)
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地震と津波想定し防災訓練 石川署、園児らも高台避難
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琉球新報朝刊