【那覇】那覇文化芸術劇場なはーとのロビーで現在、沖縄国際大の学生が制作したCG作品のオムニバス映像が上映されている。プロジェクターから投影されるCGには物語性を感じさせる仮想空間、甲冑(かっちゅう)やジュエリーなどのファッション性のある作品、写真表現を思わせる静物など多彩で完成度の高い作品が映し出される。
制作したのは、沖国大産業情報学科4年次で大山研究室に所属する榎木丸奈々さん、川越奏萌さん、具志鈴さん、松本りえさん、屋富祖伶子さんの5人。作品は2022年5月から23年1月の約9カ月間に制作されたCG作品で構成されている。全員CG作品作りは未経験ながらも、大山健治講師の指導の下、形をつくるモデリングや、リアルな質感を出すためのテクスチャー作業などをこなした。
川越さんは「美術館で絵画を見ているような雰囲気を出したく、テンポは控えめにしたが、数種類の画像を使用したり、遠近感を出して動きをつけたりするなどして、映像としてのメリットも引き出せるよう工夫して制作した」と、振り返った。具志さんは「思い入れがある作品をいろんな人に見てもらえる機会ができてとてもうれしい気持ちだ。沖縄で多くの人がCGに触れて興味を持ってくれたらうれしい」と語った。
作品の上映期間は2月18日まで。その後、2月25日から3月2日まで再上映する。
(吉田健一)