【沖縄】「沖縄市にあった巨大グスク」、越来グスクの歴史的意義を踏まえ今後の活用と活性化につなげる方途を探る沖縄市文化財講座が1月21日、沖縄市民会館中ホールで開催され、約200人が聴講した=写真。
講師は琉球歴史研究家の上里隆史さん。上里さんは越来グスクについて(1)世界遺産の勝連城址、中城城址を上回る規模(2)首里王府の領地(3)市立郷土博物館の調査で中国青磁器など多彩で貴重な出土品の発掘(4)2019年に創世神話・聖地として国の名勝「アマミクヌムイ」追加指定などを解説した。
越来グスクを巡り、琉球王国の第一尚氏王統の尚泰久王の王子時代の居城、さらに護佐丸・阿麻和利の乱で阿麻和利を討伐した大城賢雄がグスクの総地頭になったことなど、ドラマチックな歴史が展開された、極めて特異で重要な拠点であったと指摘した。その上で、メタバース(仮想空間)で「琉球戦国」ドラマのストーリーをメーンにしたアニメ製作や、万国津梁の鐘の前年に造られた越来の梵鐘の複製などを提唱した。 (岸本健通信員)
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越来グスク活用で提案 沖縄市、琉球歴史家の上里さん
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琉球新報朝刊
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