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基地、コザの文化学ぶ 沖縄市で市民平和講座


基地、コザの文化学ぶ 沖縄市で市民平和講座 基地の街といわれる沖縄市の成り立ちをフィールドワークで学んだ市民平和講座=1月27日、沖縄市ゲート通り
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 【沖縄】沖縄市平和・男女共同課主催の市民平和講座が1月27日、「まちまーい」のテーマで開かれた。
 フィールドワークで街の歴史、文化をひも解き、平和のタネを探すのが趣旨。同課では市内の戦争関連遺跡の見学など定期的に平和講座を開催している。今回は中高生、自治会関係者、一般市民の22人が参加した。
 「まちまーい」は同市観光物産振興協会が修学旅行生を受け入れているプログラムコースで協会の認定観光ガイドが参加者を3グループに分けて案内した。
 基地の街を象徴するコザ十字路を起点にゲート通り、基地の境界線、市戦後文化資料展示館・ヒストリート、BCビルの屋上から嘉手納基地や沖縄戦時の米軍上陸の海岸線の展望など観光ポイントを巡回し、その間シーサーや石敢當、亀甲墓の由来や文化も学んだ。
 ガイドがコザの愛称で呼ばれている特異な歴史の変遷、多文化共生、チャンプルー文化が大きな観光資源になっていると説明した。母や妹、友人らと一緒に参加した、沖縄アミークスインターナショナル中学校3年の安次嶺玲美さん(15)は「平和を考えるたくさんのヒントを学び、とても貴重な体験になった」と話していた。 
  (岸本健通信員)