【宜野湾】「使(ちか)てぃ残(ぬく)さなうちなーぐち」。宜野湾市立中央公民館と市自治会長会共催の「うちなーぐち講座」が1月25、26の両日、宜野湾市中原区自治会ホールで開かれ、市内23区の自治会長や書記ら約50人が参加した。
自治会長ら講座で学ぶ
各区のリーダーが率先してうちなーぐちを学び、その機運を盛り上げていくのが趣旨。自治会を挙げて講座を開催するのは珍しい。講師は宜野湾市うちなぁぐち会の與儀清子会長(88)や玉那覇和子さん(71)ら。
講座は県民に最も親しまれている「てぃんさぐの花」の斉唱後、自治会長らが地域行事で行うあいさつのうちなーぐち文案を、参加者が個別に復唱する練習に取り組んだ。スムーズにいかない部分は與儀会長が指導した。
與儀会長は日常的な言い回しやこれまで収集してきたうちなーゆしぐとぅ(黄金言葉)も紹介した。
さらに與儀会長は「沖縄の伝統芸能はうちなーぐちが基層。暮らしの中で一言、二言で使ってほしい。うちなーぐちはうちなーんちゅの心。普及に真剣に取り組まなければ滅びてしまう」と危機感を訴えた。
自治会長会副会長でもある森田進中原区自治会長(71)は「強い要望があった講座。私も老人会でのあいさつは全てうちなーぐちでできるよう学びたい。與儀会長らの長年の活動に感謝し、応えていきたい」と話していた。 (岸本健通信員)