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食育や保健貢献で表彰 読谷で県健康教育研究大会


食育や保健貢献で表彰 読谷で県健康教育研究大会 食育、安全、保健などの活動で表彰を受ける参加者=9日、読谷村文化センター
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 【読谷】第23回県健康教育研究大会(県教育委員会など主催)が9日、読谷村文化センターで開催された。子どもたちの食育や保健、安全などに貢献した個人や団体を表彰した=写真。学校栄養職員を長く務めた経歴のある琉球大の井口直子准教授が講演し、学校での食育の大切さを強調した。
 表彰されたのは学校保健(個人13)、学校安全(団体9、個人22)、学校給食(団体1、個人12)の3部門。受賞者代表であいさつした浦添市立神森小学校の内田篤校長は同校の食育活動を通じて「子どもたちと食材の話をすることも増え、地域も子どもも関心を持つようになった」と手応えを語った。
 井口准教授は人間の欲求のうち最も高い次元のものは「自己実現」にあるという「マズローの欲求5段階説」に触れた上で、「生理的、安全の欲求の土台が満たされて初めて自己実現の欲求が出る」と説明。「健康安全や食に関することは家庭での教育が基本だが、実際はさまざまな状況がある」と述べ、学校での食育の重要性を強調した。
 講演後は教育関係者らが学校保健、安全、給食の3グループに分かれて事例報告した。
  (島袋良太)