有料

脳性まひ山崎さん 9年間、地域の学校で奮闘 文武両道で好成績 市に報告


脳性まひ山崎さん 9年間、地域の学校で奮闘 文武両道で好成績 市に報告 勉強やスポーツで活躍し、嘉手納高校に進学する沖縄市立山内中学校3年の山崎陽太さん=2月15日、沖縄市役所
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【沖縄】昨年12月の法務省「全国中学生人権作文コンテスト」で奨励賞を受賞し、10月には「特別全国障害者スポーツ大会・ボッチャ競技」で県勢初の金メダルを獲得するなど、活躍を続ける沖縄市立山内中学校3年の山崎陽太さんが2月15日、沖縄市役所を訪ねた。山崎さんは推薦入試で県立嘉手納高校への進学も決まっている。「福祉を学び、同じ障がい者の地域での後押しになればと思う」と語った。
 山崎さんは生まれつきの脳性まひがあるが、本人の希望で小中の9年間を地元の学校で過ごした。車いすでヘルパーの介助を得ながら通学している。クラスメートの手伝いなども得ながら楽しく過ごし、勉強やスポーツで良い結果を残している姿が、他の生徒にも刺激となっているという。
 2月5日にはこうした活動が評価され、県児童生徒等表彰スポーツ活動部門を受賞した。
 沖縄市の比嘉良憲教育長は「とてもうれしく誇らしい。これからも友達をいっぱいつくって、いろいろなことに挑戦してほしい」と激励した。山崎さんは「小学校6年、中学3年を地域の学校で学んだことを幸せに思う。高校でも頑張るのでよろしくお願いします」と話した。 (島袋良太)