古謝景春南城市長のセクハラ疑惑を受け南城市議会の特別委員会が始めた職員アンケートを巡り、「封が開いていて番号が振られている。怖くて書けない」といった不安の声が職員から上がっていることが15日、分かった。野党・中立・無会派の市議8人が明らかにした。8人はこの日、安谷屋正委員長に対し、「調査が公平・公正に行われておらず、職員が安心して回答できる状態が担保されていないことがうかがえる」として、特別委の緊急招集を求めた。
今回のアンケートは紙で実施するため、特別委の委員が11日に封入し、正副委員長が各職場に配布した。26日までに役所内の投票箱で回収する予定だ。
要請書によると、職員から市議に「アンケートの封が開いていて、番号が振られている。その時点で特定されていないか不安だ。部署内の実際のハラスメントもあるが怖くて書けない」と申告があった。
さらに、別の職員からは伝聞の情報として、上司が用紙を配る際に「書くことはないだろ」と言ったり、「出しておくよ」と言って上司が用紙を渡さなかったりしたという申告もあったという。
議会事務局は15日、安谷屋委員長と相談し、「(回答者が)特定されることはない」と職員に理解と協力を求めるメールを送った。
このアンケートを巡っては、古謝市長が「前市長時代と私の市政時のアンケートを早急に調査することを確認しました。前市政の恐ろしさが確認されます」とSNSで介入を示唆するなど、公平な実施を巡り不安の声が上がっていた。
(南彰)