今年はアヒル取り競争「やる?やらない?」 糸満ハーレー行事委、5月にも判断 沖縄 


今年はアヒル取り競争「やる?やらない?」 糸満ハーレー行事委、5月にも判断 沖縄  糸満ハーレーで行われたアヒル取り(資料)=2023年6月21日、糸満市の糸満漁港(写真の一部を加工しています)
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 糸満ハーレー行事委員会(委員長・東恩納博糸満漁業協同組合長)は23日、2024年度の第1回会合を開いた。

 糸満ハーレーのアヒル取り競争を巡り、動物愛護団体が動物愛護法違反容疑で東恩納委員長を告発した件で、那覇地検が18日付で不起訴処分としたことを、東恩納氏が委員らに説明した。

 今年の糸満ハーレーは6月9日に行われる。アヒル取りの実施の有無については、5月28日に開く第2回会合で委員約50人に諮り、多数決で決める。

 東恩納氏によると、那覇地検から「嫌疑を認定できなかった」と口頭で説明を受けた。不起訴の理由として地検は「ハーレーが糸満の伝統文化である」ことや、アヒル取りの際に行事委員会が動物虐待にならないようパンフレットや放送で周知していることを挙げたという。

 取材に対し東恩納氏は、糸満ハーレーが市指定民俗文化財に指定されていることから「行事委員会の委員の間で(アヒル取り競争を)止めてくれとの意見が多いなら当然やらないが、地元が望むなら開催して後世に残すことが使命だ」とも述べた。

 告発した動物愛護団体に対しては「相手が話し合いを求めるなら場を設けてもいい」と語った。 

(嘉陽拓也、岩切美穂)