日本最大のガ「ヨナグニサン」を生体展示 「初めて見つけた」交尾の様子も 与那国のアヤミハビル館 沖縄


日本最大のガ「ヨナグニサン」を生体展示 「初めて見つけた」交尾の様子も 与那国のアヤミハビル館 沖縄 交尾していたヨナグニサン=4月12日、与那国町のアヤミハビル館(同館から提供)
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 与那国町の自然資料館・アヤミハビル館内企画展示室では現在、アヤミハビル(ヨナグニサン)の生体を展示している。12日には交尾する生体を展示した。

 与那国方言でアヤミハビルと呼ばるヨナグニサンは、日本で一番大きなガ。県の指定天然記念物であり、同館は県文化財課の許可を得て保護増殖に取り組み、展示や種の保存に役立てている。現在、展示されている生体も館内で飼育された。館内では年に2、3回、羽化する様子が見られるという。

 同館で勤務して8年目になる杉本美華専門員は「毎朝、飼育スペースで観察しているが、10日朝にはオス3個体、メス1個体を確認した。その時点でオスとメスが交尾している様子が見られた」と説明する。「飼育している個体同士がペアとなり交尾をしているところを見つけるのは初めて。大変驚いた」と言う。館内ではその後産卵された卵も展示している。

 生体はゴールデンウイークごろまで見ることができるという。杉本専門員は「ぜひ、当館へ足を運び、実物を見てほしい」と来館を呼びかけた。 

(崎元友紀通信員)