何度もプリペイドカードを購入 不審に思った店員が通報し、詐欺防ぐ 宜野湾署 沖縄


何度もプリペイドカードを購入 不審に思った店員が通報し、詐欺防ぐ 宜野湾署 沖縄 特殊詐欺の被害拡大を防いだローソン琉大北口前店の政野亜耶さん(右から2人目)=4月25日、宜野湾署
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 【宜野湾】特殊詐欺の被害拡大を防いだとして宜野湾署は25日、ローソン琉大北口前店のオーナー政野亜耶さん(43)に感謝状を贈呈した。同署で贈呈式を開いた。

 4月9日午後6時~同8時、ローソン琉大北口前店に10代の男性客が3回訪れ、いずれもプリペイドカードを購入しようとした。1回目は3万円分、2回目は12万円分を購入した。当時、一人で店内の業務にあたっていた政野さんは不審に思い、「大丈夫ですか」と問いかけた。男性客は「パソコンがウイルスに感染した」などと説明し店を後にした。

 しかし、3回目に来店した際、男性客はプリペイドカードの販売コーナーに向かうのではなく、政野さんを訪ねてきた。政野さんによると男性は携帯電話で通話中だったという。男性は携帯をつないだ状態で政野さんに対し「プリペイドカードのコードを(通話)相手に伝えたが間違っていると言われた。ウイルスを除去するために次は36万円を請求された」と相談した。不審に思った政野さんは宜野湾署に110番通報し、詐欺だったことが発覚した。

 宜野湾署によると今回の詐欺事件はインターネット上に表示されたポップアップを通して、パソコンがウイルスに感染したことを信じ込ませる手口だった。

 贈呈式で上間誠署長は「被害拡大を防ぎ、男性の人生を救った」と感謝した。

 政野さんは「安心、安全に買い物ができるように、他の従業員と共に声かけを心がけたい」と語った。

 (名嘉一心)