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コロニア・オキナワに赴任、特産品開発など支援 沖縄生まれ河内さん ボリビア<アジア・海外通信員>


コロニア・オキナワに赴任、特産品開発など支援 沖縄生まれ河内さん ボリビア<アジア・海外通信員> コロニア・オキナワの新垣まゆみ村議員(左)から歓迎を受ける河内華さん(中央)=ビルビル空港
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 国際協力機構(JICA)青年海外協力隊員としてオキナワ第一移住地に到着した、埼玉県出身の河内華さん(30)。オキナワ移住地コロニア・オキナワの村役場に2年間勤務し、コミュニティー開発のプロジェクトに携わる。地域の特性を生かした農作物や食品の販路拡大などに関する実態調査、特産品の市場開拓の支援などを行う。

 オキナワ移住地では小規模農家支援や農産品の改良を目的に、農業環境の改善・技術支援などを継続的に実施してきた。特にフルーツや地域の特性を生かした特産品の開発、販路拡大を目指している。

 河内さんは沖縄生まれで、埼玉県で育った。旧具志川市安慶名(現うるま市)は母親の故郷で毎年訪れていた。学生時代から国際協力に興味があり、今がチャンスだと応募した。「プロジェクト名のオキナワの名前に引かれた」と話す。

 2016年に清泉女子大学の地球市民学科を卒業後、東京都渋谷区の生活雑貨専門店の販売員として約3年間勤務した。その後、母校の清泉女子大学で教授の助手として授業や学生のサポート業務を約4年半続けた。大学時代は、東アフリカでフィールドワークを経験した。「帰国までにフルーツを使った商品開発など何か形を残したい」と目標を掲げる。

 村議員で県系2世の新垣まゆみさんは「移住地は、さまざまな農産物や優れた人材に恵まれているが、それを生かす技術とチャンスが不足している。オキナワ移住地活性化のためのプロジェクトとして、日本生まれの一村一品を根付かせていけるよう取り組んでいる。河内さんの知識と協力を得て実現できれば幸いだ。日系社会の皆さまとも交流しながら日本の素晴らしい文化を伝えてもらえたら」と期待の言葉を伝えた。

  (安里三奈美通信員)