「Go家運動」で心育てて わかば種苗店 浦添市にゴーヤー苗300本


「Go家運動」で心育てて わかば種苗店 浦添市にゴーヤー苗300本 ゴーヤーの苗を贈る、わかば種苗店の照屋幸勇代表(右から3人目)=14日、浦添市役所
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 【浦添】わかば種苗店(那覇市、照屋幸勇代表)が14日、浦添市役所に松本哲治市長を訪ね、「Go家(ゴーヤー)運動」に活用してもらおうと、ゴーヤーの苗300本を贈呈した。照屋代表は「おいしいゴーヤーを通して、人と人とのコミュニケーションが図られ、笑いの花が咲くよう願っている」と話した。苗は市内16の小中学校に配布する。

 照屋代表は2006年、ゴーヤーを学校で育てることで先生と生徒のコミュニケーションを増やし、その体験談を通じ家庭で親子の会話が生まれることを願い「家に早く帰りたくなる」取り組みの「Go家運動」を始めた。

 照屋代表は「心が痛くなる事件の報道が多い中、少年の心に何かを育てたい、自分も子に誇れる親になるとの思いで、社会貢献を考えた」と振り返る。

 那覇市にゴーヤーの苗を贈ることから始め、活動に理解があった先生が浦添市で勤務するようになったことで、浦添にも運動を広げた。これまで贈呈した苗は7万本余りになる。

 「Go家運動」の初期から教員として関わった浦添市の内田篤指導部長は「運動を通じ、関わる人々には、間違いなく優しい心が育った」と話した。松本市長は「同じゴーヤーでも、自分たちで育てたものは一味違う。味や育てた思い出は、健全な子どもの育成にもつながると思う」と感謝を伝えた。

(藤村謙吾)