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嘉手納町史、返礼品にいかが ふるさと納税 町教委「独特の歴史PR」


嘉手納町史、返礼品にいかが ふるさと納税 町教委「独特の歴史PR」 ふるさと納税の返礼品に嘉手納町史や「かでなの民話」を追加した嘉手納町教育委員会の浦崎直哉教育長(左)と町田優中央公民館長=10日、嘉手納町役場
この記事を書いた人 Avatar photo 石井 恭子

 【嘉手納】嘉手納町教育委員会は10日、町のふるさと納税返礼品に新たに「嘉手納町史」「かでなの民話」を追加したと発表した。県内で自治体史がふるさと納税返礼品になるのは5例目。町田優中央公民館長と共に追加を発表した浦崎直哉教育長は「県外に住む町関係者も含めて故郷に思いを寄せてもらい、嘉手納の独特の歴史をアピールしたい」と語った。

 野国貝塚遺跡、グスク時代などから北谷間切を経て、北谷村時代には中頭の経済や文化の中心にあった嘉手納地域。戦前は「軽便鉄道もあって栄えていた」と浦崎教育長は歴史をなぞった。沖縄戦で日本軍の飛行場が米軍に接収され、嘉手納飛行場となる。そのため街が南北に分断され、嘉手納と北谷が分離した歴史もある。

 「かでなの民話」には地域に伝わる「天川坂」「屋良ムルチのいけにえ」など300話が、各地域の語り手の言葉で収録される。

 組み合わせは「かでなの民話」と現在発行中の町史8巻のセットや、それぞれテーマごとに「新聞資料」「民俗・文献」「戦時資料」「戦後資料」の町史2冊ずつと「かでなの民話」を組み合わせる全5パターンがある。

 嘉手納町のふるさと納税は「さとふる」「ふるさとチョイス」など七つのサイトで取り扱っている。

(石井恭子)