宜野座村松田区は村東部に位置し、村内6行政区で最も人口が多い。旧暦8月15日には土地の神にその年の豊作の感謝と次の豊年を祈願する「八月十五夜アシビ(豊年祭)」が隔年で開かれ、組踊や古典舞踊などの披露や集落内の拝所を練り歩く「道ジュネー」が行われる。
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区では約40年前、県内で最も古い1818年ごろに写本された組踊「本部大主」などの台本が発見され、アシビでは毎年同演目が演じられる。アシビで使用する獅子は丁重に守られてきたといい、大城学区長は「戦争の時も壕に持っていって隠していたという伝説がある」と話す。現在の獅子は1998年に新調された3代目で、公民館には2代目の獅子が展示されている。
区の人口は現在も増え続けているが区外の職場に通う人も多い。区では、戦前、生活用水の水場として住民生活を支えてきた長さ約800メートルの「メーガー洞」などの地域の魅力を生かして働く場をつくり、観光につなげる取り組みが進んでいる。
大城学区長から一言 観光関係に力を入れて働く場をつくり、区民で地域づくりできるような環境を整えていきたい。
松田区メモ 2024年4月末現在、782世帯1733人が住む。区内のヒーピー浜には村外からキャンプに訪れる人もいるなど、村内外の住民の憩いの場となっている。
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(武井悠)
(金曜掲載)