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地元の食材 家庭で調理を 本部 健康科学財団、高齢者に講習会


地元の食材 家庭で調理を 本部 健康科学財団、高齢者に講習会 調理方法のアドバイスを受けながら料理実習する参加者ら=18日、本部町のもとぶ元気村文化交流館
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【本部】本部町で宿泊や体験型の観光施設を運営する健康科学財団(富田秀司代表理事)は18日、もとぶ元気村文化交流館料理教室で料理講習会を実施した。同財団の地域貢献活動の一環。高齢者同士の親睦や交流を深め、楽しみながら地元の食材を活用して家庭で簡単に調理できるようにすることが狙い。
 同町老人クラブ連合会の各単位団から男性6人、女性17人の計33人が参加した。講師は恩納村のルネッサンスリゾートオキナワの座安和也エグゼクティブスーシェフらが務めた。
 講習会では、はじめにホテルの料理人が調理した和食が振る舞われた。参加者は器の盛り付けや季節の食材など和食の楽しみ方についての説明を受けながら繊細な味を楽しんだ。
 その後、参加者は料理人のアドバイスを受けながら調理実習し、「海老真丈(えびしんじょ)」作りに挑戦した。エビのすり身を料理用シートに使って丸めたり、ダイコンやニンジンをゆでるなどして盛り付けをした。
 参加した6人の男性たちもダイコンやニンジンをしっかり押さえて切るなどし、レシピを見ながら約1時間で仕上げた。調理後は包丁や流し台を掃除。「自宅へ帰ったら自分で作ってみる。これからも健康で元気に頑張る」と口々に語った。
 参加した伊是名喜久子さん(84)は「レシピを見ながら地元の食材を生かして調理した。試食して高齢者向けの味付けでとってもおいしかった」と話していた。
 (上間宏通信員)