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「戦争の悲惨さ 学んで」 与那原町が平和学習 戦跡・遺構巡り解説


「戦争の悲惨さ 学んで」 与那原町が平和学習 戦跡・遺構巡り解説 参加者らに講義する沖縄戦研究者で沖縄平和ネットワーク会員の津多則光さん(左)=12日、与那原町内(提供)
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 【与那原】与那原町は12日、町民を対象とした平和学習「与那原の沖縄戦と戦跡~沖縄戦の教訓を今につなぐ~」を開催した。町内外から約20人が参加し、町内の遺跡や遺構などを巡り沖縄戦の史実や戦時中の町内の状況などについて学んだ。
 沖縄戦研究者で沖縄平和ネットワーク会員の津多則光さん(81)が案内役を務めた。
 与原区にある与原公園では、1945年5月11日から29日まで続いた激しい戦闘の様子を解説した。与那原国民学校跡では、天皇のために命を捨てる教えが徹底された当時の学校教育について語った。津多さんは「悲惨な戦争を二度と起こさないためにも過去の歴史を学ぶ必要がある」と強調した。
 町は2011年に、沖縄戦で米軍が与那原町を制圧したとされる5月21日を「与那原町民平和の日」に制定している。戦跡巡りは関連した平和祈念事業の一つとして開催された。 (普天間伊織)