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仲尾次でアブシバレー 名護、虫を払い無病息災願う


仲尾次でアブシバレー 名護、虫を払い無病息災願う バナナの包でつくり、虫を乗せた小舟
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 【名護】名護市仲尾次区(新城高樹区長)で24日、田んぼのあぜの害虫を払い、五穀豊穣(ほうじょう)や無病息災などを願う伝統の行事「アブシバレー」があった。同区では毎年、旧暦4月の第2「子(ね)」の日に実施しており、区内の海岸や拝所で、祈りをささげるなどした。
 新城区長らが区内の海岸で、バナナの花を包む「包(ほう)」で作った小舟=写真(左)=に、カタツムリやバッタを乗せて沖合へと流し、作物に害がないようにと祈った=同(右)。区内の拝所では米や酒などを供え、五穀豊穣(ほうじょう)と無病息災、航海安全を祈った。
 新城区長は「区民が心を一つにして、健康と安全に暮らし豊かな村になるように、平和な世の中になるようにと願い祈った」と述べた。(玉城武利通信員)