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区民運動会で車いす体験 名護市大西 災害時の避難想定、救護も


区民運動会で車いす体験 名護市大西 災害時の避難想定、救護も 車いすの取り扱いを体験する参加者 =5月19日、名護市の名護中学校
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 【名護】名護市大西区は5月19日、第51回区民運動会を名護中学校で開いた。区民約150人が参加し、むかで競争や玉入れなどの競技を楽しんだ。
 車いすの扱い方を知ってもらい防災意識を上げようと、車いす障害物体験が昨年に引き続き設定され、操作方法や注意点などが説明された。区内は急で長い坂が多く、災害時に車いすを使う避難者が想定されるため、区の自主防災委員会が提案した。体験に参加した島本さとみさん(58)は「ブレーキのかけ方など何回か経験しないと、乗っている相手も不安になる。素晴らしい取り組みだ」と感動した。
 名桜大生12人が救護班として参加し、競技にも出て交流した。名護中の放送部も音響を手伝った。村瀬善一郎区長は「地域のイベントを通じて区民がまとまるのが一番」と願った。(武井悠)