有料

刺し網漁と調理を体験 石垣・伊野田小児童 漁業者ら手ほどき


刺し網漁と調理を体験 石垣・伊野田小児童 漁業者ら手ほどき 刺し網にかかった魚を取る親子 =5月25日、旧伊野田漁港
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【石垣】石垣市立伊野田小学校の児童らが5月25日、旧伊野田漁港で伝統的な刺し網漁を体験した。この取り組みは地域の漁業者などの協力の下、伊野田小学校PTAが行っているもので、今年は伊野田小の児童11人とその家族や地域住民を含め総勢50人ほどが参加した。
 早朝に約200メートルの網を漁場に設置し、潮が引いた午後から、網にかかったオジサンやガーラ、アバサーなどの魚を捕獲した。取った魚は児童らが漁業者など地域の人の手ほどきを受けながらさばき、調理した。
 5年生の棚瀬愛理那さんは「生きた魚はベタベタして少し怖かったけど、多様な生き物がいて楽しい。来年はもっとたくさん取れたらいい」と話し、取れた魚は「刺し身などにしておいしく食べたい」と笑顔を見せた。
 同校PTAの棚瀬美幸会長は、網の準備等が大変だったとしながらも「子どもたちが大人の仕事を見て、命の大切さを考える食育の一環となれば」と述べた。
 PTAは他校との交流も兼ねた親子ハーリー体験なども予定している。 (金城啓介通信員)