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組踊の歴史や役割語る 多良間で嘉数道彦さん講演


組踊の歴史や役割語る 多良間で嘉数道彦さん講演 組踊の歴史などについて講話する嘉数道彦さん=5月8日、多良間村コミュニティー施設
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【多良間】「嘉数道彦講演会~先人たちからの贈り物 組踊と島の未来を考える」(主催・おきなわ離島応援団)が5月8日、多良間村コミュニティー施設で開かれた。県立芸術大学琉球芸能専攻の嘉数道彦准教授が登壇し、組踊の歴史や戦後に果たした役割について話した。
 嘉数さんは「組踊はエリート士族の男子によって作られた。琉球版のオペラ、琉球版のミュージカルだ。国家を挙げての総合芸術として作られたものだ」と述べた。台詞(せりふ)、音楽、踊りの三要素があるなどの約束事などを覚えると、より楽しめるという。戦後直後、復興に向かう人々の活力にもなったと説明した。
 多良間村で継がれている組踊や八月踊りに触れ「魅力を次の世代にしっかりと発信していけるような取り組みや、意見や思いを共有することができればと思う」と継承へ意欲を燃やした。 (清村めぐみ通信員)