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渡嘉敷海岸で花見頃 「軍配昼顔」とハマオモト


渡嘉敷海岸で花見頃 「軍配昼顔」とハマオモト (上)砂浜に広がるグンバイヒルガオ(下)海岸に咲くハマオモトの白い花=5月29日、渡嘉敷村渡嘉志久ビーチ
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 【渡嘉敷】渡嘉敷島の海岸や砂浜に数多く自生するグンバイヒルガオ(方言名ハマカンダー、ヒルガオ科)とハマオモト(別名ハマユウ、ヒガンバナ科)の花が見頃となった。
 グンバイヒルガオはビーチなどの砂地につるを伸ばし、しっかりと砂地をとらえ根を張るため風雨に強い。葉を広げ春から夏にかけて比較的長い期間、赤紫色の花を咲かせる。葉が相撲の行司が使う軍配によく似ていることから「軍配昼顔」と名付けられた。種子は海水に浮き、海流に乗って分布を広げる。
 ハマオモトは島の方言でサダクビーと呼び、海岸に生える大形の多年草。中心部から伸びた1本の柄の先にあるつぼみから、初夏に白い花を咲かせる。塩害に強く街路樹として利用される。 (米田英明通信員)