日本で3例、貴重な技法「伊波メンサー織」 素朴さと力強さ うるま・海の資料館で展示 沖縄 


日本で3例、貴重な技法「伊波メンサー織」  素朴さと力強さ うるま・海の資料館で展示 沖縄  7月末まで開催中の伊波メンサー織展=うるま市の海の文化資料館
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【うるま】うるま市立海の文化資料館で31日まで、市立石川歴史民俗資料館と伊波メンサー織保存会の共催・協力で「伊波メンサー織 蘇る織り」が開かれている。伊波メンサー織は、石川伊波地域に伝わる織物で、簡単な用具を用いる「イザリ織」という織り方が特徴。日本では3例(ほかに北海道のアットゥシ織、東京八丈島のかぺった織)しかない貴重な織だという。

 伊波メンサー織は、素朴な中にも美しく力強い雰囲気があり、それらの特徴や織り方、保存会の活動を紹介している。保存会のメンバーが丁寧に織りあげた作品も多く展示される。

 資料館スタッフは、「丁寧で色もきれいな伊波メンサー織を見て、うるま市に残る貴重な伝統技術を知るきっかけにしてほしい」と来場を呼びかけた。

 民泊の子どもたちを引率して見学に来た市内在住の男性(63)は「色も鮮やかできれい。細かく丁寧に織られており、模様も浮き出てとても素晴らしい」と感想を述べた。 (高原景一通信員)