【那覇】1954年9月1日に那覇市、首里市、小禄村が合併して70年を迎えることを受けて、小禄村の歴史をたどる企画展「ウルク今昔」が5日、那覇市歴史博物館で始まった。9月2日まで。
戦前まで浄土宗の教えに基づき、葬式時に念仏者(にんぶちゃー)がたたいていた鐘が初めて展示された。戦後に念仏の風習がなくなったこともあり貴重な品という。
日本最古とされる3万年以上前の人骨や縄文時代相当の集落跡なども展示されている。戦前、那覇から糸満までの旅客輸送を担った「糸満馬車軌道」のレールの一部のほか、沖縄戦による住民避難や戦後の集落形成、行政の成り立ちなども紹介されている。伊集守道主任学芸員は「小禄村は沖縄の歴史を象徴する地域。その移り変わりを見てほしい」と呼び掛けた。 (嘉陽拓也)
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小禄の今昔紹介 那覇歴博で企画展
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琉球新報朝刊
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