有料

うるま市・屋慶名 3トン80メートル 400人引き合う 豊穣・繁栄願い大綱引き 沖縄


うるま市・屋慶名 3トン80メートル 400人引き合う 豊穣・繁栄願い大綱引き 沖縄 子どもや「若衆」を乗せ、西と東の綱がすれ違う道ジュネー=7月21日、うるま市屋慶名のグランド通り
この記事を書いた人 Avatar photo 金盛 文香

 【うるま】五穀豊穣(ほうじょう)や子孫繁栄への願いが込められる屋慶名大綱引き(屋慶名自治会主催)が7月20、21の両日、うるま市屋慶名のグランド通りで6年ぶりに開催された。綱引き前に、東西に分かれ男たちが体をぶつけ合う「ワーサイモー」や勝ちを譲らない迫力に、集まった人々は盛り上がった。

 屋慶名大綱引きは1880年ごろから始まったとされている。綱は1本約40メートルで全長約80メートル、重さは3トンにもなる。東西約200人ずつに分かれ、綱を引く。

 綱引き前には、子どもを乗せた綱を家族や親戚が担ぎ、東西の縄がすれ違うように道ジュネーする。男役、女役の衣装を身につけた「若衆(わかす)」も上に乗る。

 東西の男が体をぶつけ合い、勝負をつける「ワーサイモー」も特徴だ。1日1回勝負となる大綱引き。カヌチ棒を通す前、勝ち負けに関わる縄の位置調整も手を抜かない。森根隆自治会長は「男の闘志あふれる姿も見どころだ」と特徴を語る。

 綱引きが始まると、東西はそれぞれの「旗持ち」の指示に従い交互に引き合う。1日目は西、2日目は東の勝利で幕を閉じた。

 (金盛文香)