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市長と副市長給与減額 豊見城、不適切事務など受け 沖縄


市長と副市長給与減額 豊見城、不適切事務など受け 沖縄 豊見城市民体育館=6月5日、豊見城市豊崎
この記事を書いた人 Avatar photo 田中 芳

 【豊見城】豊見城市は、豊見城市市民体育館のバレーボールサーブマシンの備品購入にかかる不適正な事務処理と、消防職員の酒気帯び運転による逮捕の不祥事について、徳元次人市長と大城正副市長の給与の1カ月減額を決めた。9月27日、豊見城市議会(外間剛議長)の9月定例会最終本会議で条例の一部改正を全会一致で可決した。10月1日から同31日まで、市長と副市長の給与月額から100分の10を減額する。

 市は、昨年度の沖縄振興特別推進交付金(ソフト一括交付金)で2月9日にイタリア製のサーブマシンを発注。中東情勢の悪化による航路変更で3月31日までに納入できなかったが、虚偽の報告書を県と内閣府に提出し、不適切な事務処理を行った。酒気帯び運転は5月13日、市消防本部の消防司令補が基準値の約4倍の酒気を帯びた状態で南風原町の町道で軽自動車を運転したとして、与那原署に現行犯逮捕された。

 減額は徳元市長は8万3千円、大城副市長は6万8千円。市議会で徳元市長は「(2件の事案について)行政に対する信頼を大きく損ね、皆さまに深くおわびを申し上げる。今後は再発防止に取り組み、信頼を一日も早く回復できるよう全力を尽くしたい」と釈明した。