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狩俣集落センター(宮古島市) センター中心に伝統継承 <わした公民館>135


狩俣集落センター(宮古島市) センター中心に伝統継承 <わした公民館>135 「地域住民の交流の中心には狩俣集落センターがある」と語る國仲義隆自治会長=11日、宮古島市平良狩俣
この記事を書いた人 Avatar photo 友寄 開

 宮古島の北側に位置する狩俣地域では、狩俣集落センターを中心に伝統行事を守り続けている。狩俣の住民が多く参加する三大行事は海神祭と敬老会、十五夜に大綱引きを行う豊年祭がある。本番に向けた話し合いや準備などで集落センターが使われるほか、地域の各種団体の打ち合わせや交流会にも使用されている。

 6月9日に開かれた海神祭では、狩俣漁港横の浜から住民らがサバニに乗り、競漕(きょうそう)する。その打ち上げや準備のための場所が集落センターだ。

狩俣自治会の海神祭でサバニ競漕に備える住民ら=6月9日、宮古島市平良狩俣(提供)

 國仲義隆自治会長は「センターの利用率は他の地域に比べても高い。たまにダブルブッキングをして、住民に怒られることもある」と笑う。地域の青年会や老人クラブ、子ども会、体育協会の会合などの場にもなる。

 夏場の暑い日にはセンターの冷房の効いた部屋を開放し、高齢者同士の交流や、子どもたちの勉強を促している。國仲自治会長は「ここに集まると、安否確認もできるし、住民同士の仲を深めることができる」とセンターが地域の絆を強くしていると説明した。


 國仲義隆自治会長から一言 子どもたちがこの地域に希望を持ってもらえるように、狩俣らしさや伝統文化を残しながら、地域の活性化に努めたい。


 狩俣地域のメモ 2024年9月末現在、316世帯530人が住む。22年には自治会創立120周年を迎えた。

 (友寄開)