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3人合計で287歳! 渡嘉敷でカジマヤー 「島のおかげ」パレードし長寿祝う 沖縄


3人合計で287歳! 渡嘉敷でカジマヤー 「島のおかげ」パレードし長寿祝う 沖縄
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【渡嘉敷】渡嘉敷村でカジマヤー(数え97歳)祝いを迎えた、田原豊子さん(96)=屋号タバル、新垣キヨさん(96)=屋号ニームトゥ、冨里ヨシさん(95)=屋号ジョーマシ=のカジマヤー祝いパレードが、村主催で11日に渡嘉敷区で行われ、地域を挙げて長寿を祝福した。

 カジマヤーの衣装で着飾った本人や家族が乗車したワンボックスカー3台でパレードがあり、風車を手にした多くの住民らが長寿にあやかろうと沿道に繰り出した。3人は住民の祝福に笑顔で手を振って応えた。その後、村役場で役場職員や家族、親族らが見守る中、祝い金や記念品の贈呈式があった。

 新里武広村長は「沖縄戦を生き延び、村の復興や振興発展に貢献したことに感謝します。村の大きな財産なので元気で100歳を目指してください」と祝辞を述べ、祝い金を手渡した。村社会福祉協議会の新垣一典会長からは記念品が贈られた。

 3人とも農業を楽しみ、野菜、肉、魚などバランスのとれた食事が長寿の秘訣(ひけつ)だという。

 田原さんは「子や孫とのユンタク(おしゃべり)や野菜作りが楽しみ」と話した。新垣さんは「夫の正忠さん(94)と2人暮らしなので2人で作った野菜を食べ、食事は毎日3食とり、長命草も食べている。みんなとグラウンドゴルフや交流会に参加するのが楽しみ。島のおかげでカジマヤーを迎えることができた」と喜んだ。冨里さんは「野菜作りが楽しみ。長生きできて幸せ」と声を弾ませた。

 (米田英明通信員)