prime

鍵のない部屋 普天間伊織(那覇・南部班)<ゆんたくあっちゃ~>


鍵のない部屋 普天間伊織(那覇・南部班)<ゆんたくあっちゃ~>
この記事を書いた人 Avatar photo 普天間 伊織

 「オーマイゴッド!」イタリアで生まれ育ったいとこが叫んだ。私がカフェの椅子にバッグを置いたまま席を立ったからだ。「ローマではありえない。日本はなんて治安がいい国なんだ」と感動していた。

 離島を担当するようになり、同じ衝撃を感じた。この夏は取材で渡名喜島と粟国島を訪問したが、渡名喜の民宿では「鍵いりますか?」と尋ねられ、粟国にいたってはそもそも個室に鍵がついていなかった。そういえば、子どもの頃はうちも自宅のドアは開けっ放しで近所の住民が勝手に縁側に座ってひなたぼっこをしていた。

 国内では強盗事件が相次ぎ、わが家も防犯装置を新たに設置した。外出中に一瞬たりとも荷物から目を離すことができなくなるのも時間の問題かもしれない。

私が書きました
普天間 伊織 (南城市、与那原町、渡名喜村、粟国村担当)