自作した電気自動車の走行距離を競う第25回県高校エコデンレース大会(県工業教育研究会)が10月22日、沖縄市のモータースポーツマルチフィールド沖縄で開かれた。一般モーター部門は「Valkyrie(ヴァルキリー)」(那覇工)、ワイパーモーター部門は「shift(シフト)2024」(美来工科)が優勝した。一般の上位3チーム、ワイパーの上位1チームの計4チームが、10日に大阪府で開催される全国大会に県代表として推薦される。
エコデンレースはクリーンエネルギーの探求と利用を一つの目的とし、エコデンカーは環境に優しい電気自動車を指す。同じモーター、バッテリーの電気自動車で1周約250メートルのコースを40分間に何周できるかを競う。
車のワイパーを動かすモーターを転用するワイパーモーター部門に2チーム、12ボルト用のモーターを使用する一般モーター部門に9チームが出場した。
一般部門で優勝した「ヴァルキリー」のドライバー、邊見洸貴さん(18)=那覇工3年=は走り切るために電圧の調整などをピットと連携した。全国出場は2年連続。「食らいつけるよう頑張る」と意気込んだ。
ワイパー部門では「シフト2024」が優勝。前日まで試行錯誤を重ね、ドライバーの長濱真亮さん(16)=美来工科1年=「練習が十分ではない中、走り切れてうれしい」と喜んだ。全国大会では「まずは完走。あわよくばトップ5を狙いたい」と目標を掲げた。
(金盛文香)