玉城県政「評価する」59%、「評価しない」34% 支持政党は自民26%、「なし」が26%<沖縄知事選・電話調査>


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 11日投開票の県知事選挙は終盤戦に入り、いずれも無所属、新人で前衆院議員の下地幹郎氏(61)、新人で前宜野湾市長の佐喜真淳氏(58)=自民、公明推薦、現職の玉城デニー氏(62)=共産、立民、社民、社大、にぬふぁぶし、れいわ推薦=の3氏が激しい選挙戦を展開している。琉球新報社と共同通信社は電話調査を実施し、投票先の予定や支持政党、重視する政策を聞き、情勢を探った。 (’22知事選取材班)

沖縄県庁

<県政への評価>「評価する」59%

 玉城知事の県政運営に関する質問には、「どちらかといえば」を含めて59.3%が「評価する」と回答した。「評価しない」は、「どちらかといえば」を含めて34.7%で、「どちらとも言えない」が6%だった。

 「どちらかといえば」を含めて、「評価する」の回答者の約8割は投票先に玉城氏を選択し、佐喜真氏と下地氏はそれぞれ1割に満たなかった。一方、「評価しない」のうち佐喜真氏に投票すると回答したのは8割弱で、下地氏が1割強を占めた。

 支持政党別では玉城氏を支援する「オール沖縄」を構成する共産、立民など各党は県政運営を評価する割合が高く、国政与党の自民、公明両党は評価しないが大半だった。

 電話調査では、2018年の前回知事選の投票先についても尋ねた。前回玉城氏に投票したと回答した人のうち、今回も玉城氏を選んだのは約8割で、佐喜真、下地両氏を選んだのはそれぞれ1割に満たなかった。

 一方、前回佐喜真氏に投票したと回答した人のうち、今回も佐喜真氏に投票すると答えた割合も8割を超え、下地氏は1割弱、玉城氏はわずかだった。回答者のうち、18年の投票に行っていない、または投票先を覚えていないと答えた人は約1割だった。

 

<支持政党>自民26%、「なし」26%

 支持政党を聞く質問では自民が最も多く26.6%に上った。次いで社民党の10.7%で、共産9.6%、立民8.3%、れいわ3.9%、公明3.4%、維新3.3%、社大2.1%、参政2.0%、国民1.9%、NHK0.8%と続いた。その他政党・政治団体は1.3%だった。一方で、回答者の26.1%が支持政党はないとした。

 自民支持層の割合は他の年代に比べて30、40代で高く、年代が上がるにつれて、国政野党支持層の割合が高まる傾向にあった。70代以上では自民と社民の支持が拮抗(きっこう)した。

 性別では女性よりも男性が、政権与党の自公を支持する傾向にあった。

 

78%が「大いに関心」

 琉球新報社などが実施した電話調査に答えた人の約78.9%が県知事選挙に「大いに関心がある」を選んだ。約18.0%が「ある程度関心がある」としており、合わせて9割強が関心を示した。

 一方「あまり関心がない」と答えた人は約2.4%、「全く関心がない」は約0.7%にとどまった。

 投票先をまだ決めていない回答者でも、約44.6%は「大いに関心がある」、30.8%は「ある程度関心がある」とした。

 


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