高校野球の第73回県秋季大会第2日は10日、アグレスタジアム北谷などで1回戦6試合を行った。首里は昭薬付に12―2、前原は北中城に11―1、読谷は陽明に11―1、球陽は美里に7―0と、いずれもコールド勝ちを収めた。小禄は向陽・南部工に7―2で勝った。ウェルネス沖縄は西原に4―2で競り勝った。16日は沖縄セルラースタジアム那覇など3球場で1回戦6試合を実施する。
小禄の先発・金城輝明が変化球と直球を織り交ぜて八回途中まで2失点に抑え、チームの勝利に貢献した。福本儀光監督は「2点で抑えてくれたのが勝因です」とエースの奮闘を褒めちぎった。
金城は初回の先頭打者に中前打を許したが、外角を中心にカーブを投げながら、最速130キロの直球で内角を攻めて何度も詰まらせた。凡打の山を築きながら、要所では5つの三振を奪った。
五回に変化球がストライクゾーンに入らず、カウントを取りに行った直球を狙われ、連打を浴びて2失点。その後は打たせて取る投球を中心に、八回の途中で高良幸二朗に変わるまで粘り強く投げ続けた。
金城は走者のいる状況で3安打を放ち、好機を拡大させるなど打撃でも活躍した。
初戦は真夏を思わせる暑さで思うように調子が上がらず、球速もあまり出ていなかったという。エースナンバーを背負う金城は「変化球はコースに決めないといけない。直球も甘いところにいかせず、力強さを意識したい。まだまだ課題がある」と反省も忘れなかった。
(屋嘉部長将)
●好機を生かせなかったことを悔やむ向陽・南部工業の上野太聖主将 ヒットは打てていたが、チャンスでつなぎきれなかったことが敗因。エラーから失点につながったのも痛かった。練習していくと、お互いのチームのいい部分を生かせるようになった。春と夏の大会では勝ちたい。