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キングス、岸本が勝負決める3点弾 土壇場で逆転 島根に80-77(11日の試合)


キングス、岸本が勝負決める3点弾 土壇場で逆転 島根に80-77(11日の試合) キングス―島根 第4Q、混戦の中からルーズボールをキープするキングスの岸本隆一(左)=11日、沖縄市の沖縄アリーナ(小川昌宏撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 屋嘉部 長将

 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングス(西地区1位)は11日、沖縄アリーナで島根スサノオマジック(西地区5位)と対戦し、80―77で勝利し、3連勝となった。通算成績は名古屋Dと並び10勝3敗、リーグ規定により西地区2位になった。

 前半の序盤に13点のランを許したキングス。追いかける展開が続くが、小野寺祥太の3点弾やアレックス・カークのブロックからの得点などで追い上げ、38―40で折り返す。後半はアレン・ダーラムの3点弾で逆転するとリードする展開もあったが、島根の3点弾で逆転を許す。第4クオーターはお互いに点を取り合うも島根にリードされてしまう。試合残り1分4秒で今村佳太の得点で同点に追いつくと、岸本隆一の3点弾も決まり、そのまま逃げ切った。島根の津山尚大(北谷中―福岡大付大濠高出)は5得点だった。

 キングスの次戦は12日午後6時5分から、沖縄アリーナで島根と対戦する。

キングス 10勝3敗
 80―77(17―23,21―17,18―21,24―16)
島根 8勝5敗


 第4クオーター残り1分4秒、今村佳太の得点で同点に追いつくと最後はチームでデザインされたプレーで岸本隆一が3点弾を放ち、勝負を決めた。

 今村の得点後、島根の攻撃で再開すると、リング下で昨季得点王のペリン・ビュフォードがシュートを外す。それをリバウンド争いしている中で今村がボールをはじくと、ビッグマンがいる中で岸本隆一が死守した。

 岸本はそのまま攻撃に転じると、アレン・ダーラムにボールを預ける。ダーラムはリングに向かいながらも、岸本に付いていた島根の津山尚大が守備に来たタイミングで、津山に体を当ててスペースをつくり、そこに岸本が走り込んだ。ほかの選手がヘルプにいこうとするも、ジャック・クーリーが体を張ってとめてフリーの状況をつくり、岸本が3点弾を決めた。

 この日の岸本はそれまで無得点だった。桶谷大HCは「あの1本を任せて、決めるという隆一の勝負強さというのはキングスに欠かせないとあらためて思わされた」と手放しで褒めた。「HCがデザインしてくれたプレーで意図した通りにいった」と振り返る岸本。「あの1本が決まってチームを助けられた」と冷静に語りながらも、「(攻撃の調子が)悪いなりに自信になった」と手応えも感じているようだった。

 (屋嘉部長将)


気持ちいい試合

 桶谷大HC(キングス)の話 守備のアジャストメントをみんながしてくれて、このゲームの勝ちにつながった。久々のホームで、さらにこんなにしびれる展開で逆転勝ちできたので、気持ちいい試合になった。

健闘はできた

 ポール・ヘナレHC(島根)の話 毎回、沖縄での試合は激闘で、今回は勝利を逃してしまった。選手をけがで欠いているタフな状況だが、健闘はできた。あす(12日)は違う展開のバスケットができたらと思っている。