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空手の2年個人形、男子は真栄城、女子は仲本がともに2連覇 団体組手は普天間が男女頂点 県中学新人大会


空手の2年個人形、男子は真栄城、女子は仲本がともに2連覇 団体組手は普天間が男女頂点 県中学新人大会
この記事を書いた人 Avatar photo 砂川 博範

 空手の第26回県中学生新人大会は11日、那覇市の県立武道館で行われた。1年個人形男子は島袋琉心(喜友名龍鳳館、山内)、同女子は川田くくる(上村龍鳳館、金城)が優勝を果たした。2年個人形男子は真栄城豪(仲本塾、安岡)、同女子は仲本明香里(上村龍鳳館、金城)がそれぞれ2連覇した。1年個人組手男子は真保栄琉偉(凜道場、具志頭)、同女子は佐久間美里(嘉手納)が栄冠をつかんだ。2年個人組手男子は浜畑心太郎(普天間)が優勝し、同女子は宮林和(喜友名龍鳳館、北中城)が2連覇を成し遂げた。団体組手は男女とも普天間が制した。


2年男子個人形 重圧はねのけ攻める

 目が赤くなるほど涙を流し喜んだ。2年男子個人形決勝で真栄城豪(仲本塾、安岡)が2連覇を成し遂げた。昨年も優勝しプレッシャーのかかる大会だった。「2連覇はめっちゃうれしい。自分1人ではできなかった。両親や先生に感謝したい」と感極まった。

2年男子個人形決勝 力強いスーパーリンペイを演武する安岡の真栄城豪=11日、那覇市の県立武道館(大城直也撮影)
2年男子個人形決勝 力強いスーパーリンペイを演武する安岡の真栄城豪=11日、那覇市の県立武道館(大城直也撮影)

 本番に弱いことを克服しようと、9月ごろから自分の成功像をイメージするメンタルトレーニングを取り入れてきた。決勝のスーパーリンペイでは序盤の突きが弱くなってしまい、焦りが生まれた。だがこの日の真栄城は崩れなかった。

 「後半で巻き返せる」。ミスを恐れて動きを小さくまとめるのではなく、疲れで体の動きがぶれそうな場面でも、むしろ大胆に攻めていき威厳を保った。

 小学生の頃から空手一筋で歩んできた。最初は全然勝てなかったという。練習を重ね、徐々に結果が出るようになり、昨年の県新人大会でようやく初優勝を果たした。

 大きな舞台だとしても、もう自分には負けない。3月の全国大会では「優勝する自分」を思い描き、頂点をつかみにいく。

 (砂川博範)


仲本(金城)2連覇 2年女子個人形 動きに緩急、気迫も意識

 2年女子個人形で大会2連覇を果たした仲本明香里(上村龍鳳館、金城)は26点超えでの優勝を目指したが、そこに届かなかったことを悔やんだ。「体を大きく使うべきなのに、決めどころで技が小さくなってしまった」と課題を挙げた。

2年女子個人形決勝 アーナンを披露する金城の仲本明香里(大城直也撮影)
2年女子個人形決勝 アーナンを披露する
金城の仲本明香里(大城直也撮影)

 それでも「動きには緩急をつけられた。気迫も意識できていた」と良い部分もあった。普段の練習から自分を表現し切れていないと感じることがあり、「もっと表現力を付けないと」と自らを奮い立たせる。

 昨年度の全国大会では2位。これから走り込みなどで体づくりを徹底し、今年度は悲願の優勝を狙っていく。

 (砂川博範)